導入

●引きつける授業


大学の教職総合演習の授業の時間に、模擬授業のビデオを見ました。授業はどうやら「導入」が大事だということが分りました。確かに導入で引きつけられた授業は面白いと感じます。私は指導案を作成するとき、導入をおろそかにしていました。どちらかというと展開の方に力を入れていたので、導入についてあまり考えたことはなかったです。なので、教育実習で指導案を作成する時は、導入をおろそかにせず、生徒が少しでも楽しい、興味が湧く、と思ってくれる授業が考えられたらいいなと思います。



こどもにとって楽しい授業とは何だろう?疑問に思ったので調べてみました。



子どもたちに「どんな授業をやりたいですか?」と尋ねています。すると、必ず「楽しい授業がいい」と答えるそうです。これ以外はあまりないようです。子どもの言う「楽しい」はギャクやおふざけたようなものではないようです。子どもが求めている「楽しい授業」とは「自分を出せる授業」などではないかと思われています。
算数のこともその一例です。授業で学んだことに興味を持って自分で調べてみたAさん。それを見て一から無量大数までを暗唱し、早口で披露してくれたIさん、それを聞いて触発され何秒で言えるか暗唱した挑戦者の皆さん、無量大数以上の単位に興味を持って暗唱しているBさん。何もかまっていないくても、子どもたちは自分のできること、得意なことを見つけて、どんどん発展させていくことができるそうです。


また、発表するとき、自分のことを話すと、教室が和み子どもらしいいい笑いが起きるそうです。保健の「かぜの予防」の授業で、おたふくかぜをしたときの話、風呂上がりに湯冷めをし風邪をひいた話、夜更かしした話など、自分の経験と重なりあう話は、子どもたちにも興味がある、楽しいと感じるひとつの要因でもあるみたいです。


そして、子どもが求める「楽しい授業」とは「自分のことを出せる」と重なる部分が大きいようです。しかし、自分のことを出すためには何でも話せる雰囲気が不可欠です。何を言っても馬鹿にされないような安心感が必要だと思われています。


結論は・・・
・自分のこと、たとえ話、家族の話をすると楽しくなる。
・先生の子どもの頃の話や家族の話は、おもしろい。
 それと一緒で、自分の話をすると、聞いていておもしろい。
・先生だけではたのしい授業はできなくて、みんなの協力が必要。


また、「たのしい授業」というとき、いろいろな要素があります。
・子どもたちが明るい。
・やっておもしろい。聞いてたのしい。
・自分のことが語れる。
・わかる、できるようになる。
・知的好奇心にあふれる  などなど。



「楽しい授業」は教師だけではできない。子どもだけでもできない。教師と子どもが、自分のことを出し合って一緒になって作っていくものなだと分り、勉強になりました。


*参考ページ:子どもが求める楽しい授業とは