界面活性剤とシャンプー

●界面活性剤について


被服整理学のテストで、界面活性剤について回答したとき、界面活性剤が気になったので調べてみました!

“界面活性剤”という言葉は大きな誤解を受けている。 “界面活性剤⇒化学物質⇒からだに悪い”という印象を持ちがちだが、そうではない。色々な種類が存在している。界面活性剤の分類方法もいくつかある。化粧品に使われるものは一般に低刺激性だが、そのなかでもピンからキリまである。


☆天然と合成
天然物には多くの方が安心感を持っておられるので、界面活性剤における「天然と合成」の区別を示すと次のようになります。天然物で界面活性剤の機能を持つものには下表のようにシスチンなどがありますが、使用量は限られてす。ほとんどの界面活性剤は化学反応を用いてつくられますので、化学的に分類すれば、合成界面活性剤です。合成であることは当たり前のことなので(合成)は省略されることがあります。この中でさらに原料が天然物か石油かによって大別されます。

・天然界面活性剤 :レシチンサポニンカゼインなど
・天然系(合成) :界面活性剤 石けん系、アミノ酸系、脂肪酸エステル系、高級アルコール系など
・石油系(合成) :界面活性剤 高級アルコール系、アルキルベンゼン系、アルファオレフィン系など

高級アルコールは油脂からも、石油からも製造できますので、両方に分類できます。
高級とは炭素の数が6個以上の脂肪酸やアルコールに付けられた化学的な名称で、高級品ということではありません。まれに、シャンプーなどのPR文で“界面活性剤を含みません”、または“合成界面活性剤を使用していません”と表現しているものもありますが、これは天然を強調するための方便であって、界面活性剤なしではシャンプーは作れません
 

☆界面活性剤の働き
「水と油」という言葉は混ざり合わないこと、融合しないことの表現に使われるくらい、均一にすることは困難です。この水と油を溶け合わせる働きをするものが、界面活性剤です。一つの化合物のなかに水と馴染みやすい部分(親水基といいます)と油に馴染みやすい部分(親油基といいます)を両方持っているので、その仲立ちをすることができます。界面とは水と油のさかいの面を意味し、活性とは両者を仲立ちすることを意味しています。洗剤、化粧品、食品など幅広く使われます。なお、親油基は水とは疎遠だという意味で疎水基とも呼ばれます。


☆界面活性剤のイオン系による分類
界面活性剤の分類方法は色々ありますが、最も多く用いられているのが、イオン型による分類で、界面活性剤を水に溶かした時にイオンになるか(イオン型)、ならないか(非イオン型)で分類し、さらにイオンの種類によって分類します。



参考ページ:あんだんてシャンプー




私が参考にしたあんだんてシャンプーのページには、界面活性剤について面白い内容がいろいろと書いてありました。私は、界面活性剤という言葉を大学生になって初めて知りましたが、界面活性剤は、私たちの身近なところで大活躍していることに驚きです。色々な物質、分子、化学変化が、今の世界を作り上げてきたのだなと感じました。
被服整理学の授業では、家庭や分子に関する様々なことについて知ることができて、楽しかったです。