デュラ光

●耐用年数30年で汚れも付きにくい



旭化成ホ−ムズさんが「光触媒塗装」を開発したそうです!
【記事の内容】
旭化成ホームズ(東京・新宿)は16日、耐用年数が長く、汚れが付きにくい光触媒塗料「デュラ光」を開発したと発表した。同社の戸建て住宅や集合住宅に7月1日申し込み分からオプションとして使用できるようにする。光触媒塗装では、酸化チタンなどを含む塗料が日照を受けると、壁面の汚れや細菌を分解する機能と水分子の薄い膜ができて汚れを付着しにくくする機能とを発揮、さらに雨に流されることで汚れがつきにくい特徴を持つ。「デュラ光」は塗料の素材に酸化チタンの中でも耐久性の高いものを使い、一般的な光触媒塗装では15年程度だった耐用年数を約2倍の30年に伸ばした。酸化チタンのほかに親水性の高い物質を含み、日照がなくても壁の表面に水分子の薄い膜を作るため、光や雨のあたらないところでも汚れが付着しにくいという。塗装にかかる料金は、2階建て住宅として一般的な約132平方メートルの戸建て住宅で20万円程度を見込む。同社の戸建て住宅と集合住宅を対象に、当初は申し込みの2〜3割の採用を目指す。



いつまでも綺麗な家に住みたいと願っているひとには、とても嬉しいニュースですね! 家を掃除するのは大変だし、壁面の汚れはなかなか落ちにくい。。旭化成さんが開発した「デュラ光」があれば、そのような悩みも解決できそうです^^


光触媒塗装?(住まいのプロフェッショナルさんからの話)
塗装はとても薄い膜です(0.05〜0.1mm)。この薄い膜で、建物を保護したり付加機能(防錆性・通気性・対UV性・防カビ性など)を発揮させるのです。


そのためには、正確な塗装知識と技術が欠かせません。
例えば、下地の素材と下塗り材との適性や、下塗り材に組み合わせる上塗り材との適性、1m2あたり何グラム塗るべきか、何回塗るか、下塗り中塗り上塗りそれぞれの塗装間隔(乾燥時間)などです。


特に光触媒塗装は、これらの正確さを要求される塗装です。
光触媒作用によって、下に塗ってある有機物である塗料が分解されてボロボロになってしまうので、専用の下塗り材を適性量塗らなければいけませんし、上塗り材を適性量塗ってなければ、光触媒作用は発揮されず、かえって汚れが付きやすくなってしまうことさえあります。これらの正確さとともに、さらに重要なのが「雨漏りを防ぐ」ということです。 室内の壁にシミが出てくるような雨漏りはもちろんですが、症状が無いので気づかないような「小さな雨漏り」もあります・・・


例えば、電気や電話の線・エアコンのホースなどを外壁に取り付けている釘やネジ部分からの「小さな雨漏り」によって柱が腐食している家もありました。また、「小さな雨漏り」によって軒裏や破風板や窓枠などの木の部分が腐食している家も多くあります・・・


このような場合、腐食部分を取替え修理するのですが、ただ修理するだけでは、また何年かすると同じように腐食してくるのは必至ですから、「小さな雨漏り」を防ぐ工夫を凝らし根本的な解決策を施すことが重要なのです。



参考ページ:光触媒塗装



☆光触媒は日本が開発した夢の新技術
塗料の中で最も使用量が多いのは白色ですが、その白の原料である酸化チタンが光(紫外線)にあたると活性酸素を生成します。この活性酸素は強力な酸化力で有機化合物を分解し水と炭酸ガスに変えます。これを光触媒効果と言い、原理は1967年、藤島昭教授(現、東京大学教授)によって発見されました。その後、光が当たると酸化チタン表面が水となじみが良い超親水状態(水玉にならない)になる事が見つかりました。この2つのメカニズムを塗料に取り入れたのが光触媒塗料です。


外壁にこの光触媒塗料を塗装した場合、紫外線によって塗膜表面に付着する汚れ(有機化合物)を分解し、超親水化された塗膜は雨が降ることによって、その汚れの下に水が入り込み汚れを洗い流すことができるのです。タイル製品の専門メーカーTOTO機器が世界で初めて開発に成功した「ハイドロテクト技術」によって「光触媒塗料」が開発されました。太陽の光(紫外線)によって親水性が生み出され、汚れが付きにくく、付いた汚れも雨で流されます。「太陽が洗い、雨が流す」自然の力だけで綺麗になる塗料ができたそうです。



参考ぺージ:光触媒塗装